いよいよ長い連休が始まりますね。
当社は4月30.5月1.2日は仕事をします。
連休明けに次の工程があるため、大工と土木の現場では出ないと間に合わないためです。
私の方は、連休明けに改修工事の見積提出と新築工事の提案のに仕事をします。
この春になると工事が多くなります。特に、天候が左右される外壁の塗装工事もそうです。
今回、外壁改修工事をしましたので、少し外壁について書きます。
こちらは西区で築20年前に建てられたお宅で、お住まいの方は10年前に中古物件として購入されたお宅です。
当時流行りました2トーンの張り分けの外壁のデザインですね。
伺った時に、手でサイディングを触ると白く粉のように手に塗装がつきましたので、塗装するタイミングでした。
サイディングという板状の外壁は様々な大きさがありますが、必ずジョイントがでてきます。コーキングと呼ばれる固まると防水してくれるゴム状のもので施工しますが、
年数建つと硬くなり、割れたりします。こちらのように大きく外壁がずれたためにこんな風になっていました。
コーナーの部分にはL型の同じ材料で出来た外壁材を取り付けていましたが、ぱっくりと離れていました。一体成型でなかったということは私も初めて知りました。
本来はコーキングも全部やり直し他方がいいのですが、予算もあるため、今回は部分的に直しています。新たに塗装が乗るコーキングで補修し、外壁と同じ塗装をします。
シリコン塗料を使用して綺麗になりました。
こちらが塗装完了後の様子。外壁の塗装工事では既存の色に近い色を選ばれる方が多いです。今回は濃い緑色にしてみました。
落ち着いた感じがいいと思います。
さてこのサイディングという材料は新築の住宅やアパートで全体の8割ほどのシェアを持ちます。理由はコストの安さ、施工が容易であること、レンガ調や木目調などの様々な種類があることだと思います。
先月東京で開催されたジャパン建材でサイディングメーカーが出展していたので、若い営業マンに聞きました。
「この材料は何で出来ているの?」 「ほとんどがセメントであとはパルプと再利用した有機物です。」「有機物で何ですか?」「私もよく分りません。」
「形成する時の温度は何度ですか?」「分りません。」「保証が30年とあるけど、街中でよくボロボロになっているサイディングも見かけますが、あの状態も30年保証しますか?」
「いいえ、本体の結露や凍害のよるものは2年です」「あれは結露や凍害で起きるものなの?」「そうです。しっかり通気を確保できていない場合など、または暖房をよく使う寒い地方でよく起きます」
などの会話をしました。ようは販売している本人も分らない材料なのです。
表面のコーティングが剥がれると基板が出てきます。水を吸いやすい材料なので、劣化が進むし、平らに修復は難しいと思います。
まだ数年しか経っていないと思いますが、もうこんな状態。
まだ塗装という方法で修復は大丈夫です。
時間もだいぶ経過していますが、横張は水が切れないので、このような状態になりやすいです。もう張り替えしかないですね。
では、どんな外壁がいいかというと。
自社物件ですが、木材による外壁か左官工事による仕上げをお勧めしてます。
長くなるので、またの機会に書きますね。