今回ご紹介するのは東京にあります自由学園 明日館です。住宅の勉強会がこの建物で行われたので、かれこれ10回は訪れました。
自由学園はもともと 羽仁吉一・もと子夫妻により女学校として創立されました。設計はフランク・ロイド・ライトと弟子の遠藤新です。ライトは羽仁夫婦の教育理念に深く共感し、設計を快諾したそうです。
大正に完成し、平成9年に国の重要文化財に指定され、平成11年から保存・修理工事を行い平成13年の9月に完成しました。
軒高を低く抑えて水平千を強調した立面
幾何学的な建具の装飾は「プレーリーハウス(草原様式)」と呼ばれる一連のライト作品の意匠を象徴しています。
床には大谷石が多く使われています。
大教室の窓です。
教室の内部です。ペンダントライトの照明。勾配天井です。
建物の入口です。
天井の照明器具
教室入口の上のランマのデザイン
重要文化財というと入場料を払って、内覧して終わりというような保方法が多いとおもいますが、ここ明日館は、建物は使ってこそ維持保存ができるという考えから、使いながら文化材価値を保存する「動態保存」のモデルとして運営されています。
やはり内部の幾何学的なデザインがあちこちに見られとても関心して見て歩きました。建物内部にはカフェもありますし、敷地内にはお土産のショップもあります。立地的にも池袋駅と目白駅から近いくて歩いて10~15分でつきますので、まだいったことのない方は歴史ある建物に触れてみてはいかがでしょうか?