収納作成の依頼の為に、いつもお世話になっている建具屋さんの加工場にお邪魔してきました。
今日は会社自体はお休みでしたが、明日、木製建具加工技能の試験があるということで、数名の方が試験に向けて頑張っていました。
これが2級技能士の課題です。障子の格子建具で、格子が上下に可動します。これをすべて手加工で5時間以内に作ります。
このような材料が配布されて試験はスタートします。材料は厚みを落とすところから始まるそうです。
手が不器用な私にはとてもできない技です。私は大学を出た後、大工の手伝いをしたことがありますが、頭で理解し、手で表現するその姿にとても太刀打ちできないと感じ、職人の道はすぐにあきらめました。だからこそ彼らの手仕事を大切にしたいという気持ちがあります。電動工具が発達していますから、たよるとこは頼って良いと思います。しかし、やはり手加工のよさは忘れてはなりません。手間がかかる分、費用もかかりますが、手加工ということは手直しもききやすいと思います。そして、長く使うことができる。ほかの世界にも共通のことが言えると思います。
墨付けをして、
電動工具とノミやカンナをつかい加工を施す。だからこそ生きてくる空間というのもあるはず。
木造住宅といっても、柱や梁は石膏ボードに隠し、建具や収納は木の柄をしたプリント板なんて家もあります。
悲しいかなもはや木造といえない家もたくさんある中、この手仕事を生かした家づくりを続けていきたいと思います。