今年の2月に勉強会で訪れた京都の高台寺にある茶室「時雨亭」です。
特徴は珍しく2階に席があります。
茶室からは学ぶことが多いのですが、訪れた時、特に感じたのは窓の配置や取り方です。
ほとんどがアルミや樹脂のサッシを使う現代において、このような窓の大きさ、バランスは素晴らしいと思います。(機能性や建物の耐震性は今回はさておき。)
この写真は建仁寺にあります東陽坊という茶室。
茶室ですから、座った時の目線や手元を照らすように工夫されていると思います。陰影の感じもいいですね。
内部から外部を見られないのが残念。
撮影禁止でした金地院にある八窓席も訪れました。
設計は小堀遠州。
ある本で、小堀遠州は工事のとき、大工が柱と屋根を拵えたあと現場に来てその場で窓の位置を指示した。という記述を目にしました。
理想のかたちだなぁと感じましたが、実務としては難しいところ。
マネできれば真似したいと感じた今日この頃でした。