今日は雪がちらつき、新潟らしい冬の気候となりました。
先週末の16.17日と中央区女池で築30年のリノベーションの家の見学会を行いました。
建築関係の方、新規でお見えの方、来年工事予定の方、土地探しの方、ご近所の方合わせて32組の来場があり、有意義な時間を過ごすことが出来ました。

今回の見学会は「ギンモクセイの家」というタイトルをつけました。樹齢は分りませんが、シンボルツリーとしてこの先も一緒に家族として成長していくギンモクセイはこの家の象徴ですので、タイトルにしてみました。

住まい手から了解いただたいていますので、見学会に来れなかった方に少しご紹介します。

本当はリビングやダイニングからこの木をみたいという要望がありましたが、既存の階段を動かさないと窓から見ることはできなくて、構造的に難しく断念しています。けれども
玄関や、階段、寝室から、窓をあければ浴室からも見ることが出来ます。

階段のまどからちらりみえるギンモクセイ、内装のしっくいの表情もまた良い雰囲気でした。手すりは当社でお勧めしている握りやすいオリジナルの手すりです。

こちらは寝室からちらり。窓の大きさ、配置は現場で決めました。

道路からみた外観です。秋田杉を使用しています。最近はこの横張りが人気です。間違っても実のついた板を張ることはダメです。板と板を重ねてあげないと耐久性がよくありません。瓦は既存のままで、雨樋や軒の天井は交換しています。窓はもともとあった窓の開口を利用しています。

玄関ドアはykkの表面に無垢材を使用したイノベストというドア。白い壁は漆喰です。ポーチ柱はもともとありました木の柱をステンレスの丸柱に交換しています。外部の柱や手すりにスチールを使うことは予算上安いので、使用いているケースが見受けられますが、やはり錆が来てメンテが大変ですので、当社ではめっき処理等をしない場合を除いて使用しません。

ナラ材の幅はぎ材のとｼﾅの板で作った洗面台です。大きな鏡は空間を少し大きく見せてくれます。引出にはドライヤーをいれます。壁脇につけた収納にはティッシュボックスが隠れるようにしています。

トイレの手洗いは水はねを防ぐためモザイクタイルを貼りました。タオルかけと紙巻器は奥様セレクトのアイアン製。

南側の採光のために、キッチン上を吹き抜けにしました。

夜、キャッツウォークから見たキッチン。

強化ガラスを合わせて床にしたキャッツウォーク。とても不思議な感覚です。後日、ほこりが落ちないように、手すりのところに止めの木を取り付けています。ここは物干し場として活躍します。

そして、とても好評でした、階段1段分あげた畳リビング。幅250ｃｍの造作ソファーはとてもうまくできたと思います。もともとは段差のないリビングから話ははじまりました。ソファーはほしいけど、ずっと座るわけでもない、畳の部屋はほしいという要望がありましたが、、1階の面積では独立した畳の部屋はとれない、というところからこのような形となりました。

私も自宅のリビングもこんな風にしたかったと思うくらい心地よい空間となりました。
住まい手のご協力により、開催できた見学会。何より感謝申し上げたいと思います。