今週は梅の花が咲く中、雪が降るという4月に近いのに珍しい光景を目にしました。
3月23.24日と東京に出かけ、様々な情報のインプットをしてきました。
23日の午前は東京都世田谷区にあります建築家 吉田五十八の設計による猪俣邸を見学しました。昭和42年に竣工した数寄屋造り建物で、回遊式の日本庭園があります。
リビング兼応接間にはいると南側に開いた開口部があります。雨戸、ガラス戸、網戸、障子戸がすべて戸袋に引き込まれ、外部が近くにまた、景色を切り取る額縁のようにすっきりとした印象を持ちました。
私が特に好きだったのが、昭和57年に増築された書斎からの眺めです。コーナーにそってL字型の開口が設けられて、空間に広がりを持たせているように感じました。
茶室もあります。地位の高いご夫婦のためでしょうか、お茶会の時は大勢の方が集まられたようです。ほんのり暗いですが、低めの照明が素敵です。
回遊式の日本庭園。もう少しで桜が咲き始めます。大きなソメイヨシノがあり散る頃は、地面が花びらで一面白くなるようです。
庭から建物をみたところ、大きな平屋の家ですが、屋根が大きくならないように、構造のかけ方を工夫しています。
深い軒に守られています。
午後のセミナーの前に少し時間があったので、成城の住宅街を少し散策。62坪の土地がこのお値段。・・・お買い得?ゼロが1つなければ予算内といいったところでしょうか。
その中でこの1件がとても素敵に感じました。車もふくめ、素敵に年を重ねたような感じを受けました。
午後からは自宅でも設置している屋根集熱ソーラーシステム「そよ風」を提供している環境創機㈱主催のセミナーに参加してきました。
内容は都内にあります建築家 堀部安嗣設計による個人住宅の見学と建築家 伊礼智による公開トークショーでした。
11時30分から堀部さんの設計した家を見学しました。残念がら撮影NGですので、写真はありません。住宅街の68坪という敷地にご夫婦とかわいいワンちゃんのための住宅。新築なのに周りの住宅より際立つ感じがない佇まい。住まい手がお持ちだった素敵な家具が部屋やホールに引き立つように置かれ、天井の変化、開口部の高さ、配置、中庭による日照や視線の効果、表動線、裏動線の取り方など計算された感じがこれぞ設計による力でこんなに素敵な住まいになるといわんばかりの感じを受けました。
昼食をとり、その後はトークショーでした。
会場は200人ほどでキャンセル待ちもあったとか。内容はたくさんありすぎてとてもここでは書ききれないので、私の心にしまっておきます。お二人のこれまでとこれからのお話は住まい手のために多くのエネルギーを注いできたががよくわかります。ただ単に、住まい手の要望を聞き、それに従うだけではいけないというふうに感じました。建築家のなせる業かもしれませんが、やはり、その場所でどんな佇まいが一番いいかという提案をできることが大切なのではないでしょうか。またそれは、特殊解ではなく、8割、9割の方がいいといってくれる基準を持つものでなくてならないと私は思います。
夕方からは懇親会がありました。直接堀部さんとも少しですが、お話しできて良かったです。
24日はせっかく東京に来たから前から気になっていた二子玉川へ行きました。
少し肌寒く、小雨が降る中、公園内にあるスタバでコーヒーを飲みました。天候が良ければもっと気持ちがいい気分になれたのに残念。
再開発が進んでいる駅周辺には多くのデパートなどが立ち並び、蔦屋家電は家電ばかりあるのかと思いきや、本を含めたライフスタイルを提案するお店となっていました。暮らすには都心に近い割にはとてもいい環境だと感じました。
寒くなった天候のせいか少し体調を崩しての帰郷となりました。今後の仕事の中に、自分のプラスになるように、結果として、それがお客様の為になればいいなあと感じました。