有限会社 丸正建設

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新潟風土記

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2019.10.26

「 造園のワークショップ 」

週末になると雨になるような気がします。今日は午前中、前回の見学会に来て頂いた方がモデルハウスを見学に来て頂き、木の良さを認識していかれました。家づくりは素材も大事ですが、外構も大きく影響します。そんなこと思いつつワークショップへ行ってきました。

さて、24.25日の上越市の工務店「暮らしの工房」にて造園のワークショップありましたので、参加してきました。IMG_2610

24日の朝8時に現場に到着するとテラスの中心にはすでに大きなはなみずきが植えてありました。場所は上越市の中心地から近い場所です。

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ロケーションとしては、道路を挟んで池と公園が広がる南側に開いた土地です。ただ、敷地が四角でなく、変形の形をしています。しかし、建物の角度を振ったりすることで、土地に余白が生まれ、デッキや庭のスペースとして利用しています。

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今回暮らしの工房、岡沢君がお願いした造園屋さんは大阪にある荻野寿也景観設計という造園屋さん。私もこれまで、浜松の扇建築工房、熊本の住まい工房、滋賀の谷口工務店、富山のミヤワキホームでの荻野さんの仕事を見てきました。荻野さんは刈り込まれた日本庭園やイングリッシュガーデンを好まず、雑木林のような自然風景をつくるとういう信念で設計されています。なので、余った場所に庭をつくるのではなく、設計段階で庭の計画をしてほしいと強く主張していいます。

まずは高木から植えていきます。植える場所にマーキングがされます。

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土壌改良剤を入れながらユニック車で植えていきます。植えたばかりですと、風で倒れる可能性があります。よく樹木を細い丸太の支柱で支えているのをご存知かと思いますが、そのやり方はやりません。

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このように3本杭を打ち、ロープで輪をつくります。

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そのあとに杭の内側で隅をきつく止めていきます。

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そのあとに、真ん中に三角が出来るようにロープを結んでいきます。

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ロープがずれないように杭の外側に釘を打ちつけて、折り曲げます。そして、杭のを打ち込むとロープが地面にむかってぐっとしまり、これで転倒防止となります。後は根が張るまでこのままです。

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インナーガレージの建物なので、駐車場前はこのようなブロックが敷き詰められています。そこに砂をいれていきました。

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その間に芝を植えていきます。ただのコンクリートの土間とは表情が違います。お値段もこちらの方が高くはなります。当社では施行事例はありませんが、下請けで実績あります。

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高木、中木、低木を植えてかた石を置いていきます。あくまでも自然な感じになるように配置を考えます。IMG_2663

その間に苔を敷いていきます。IMG_2667

苔以外には杉の皮でできたマルチ敷いていきます。

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最後に川砂利を撒いて完成です。このテラスの仕上げは私と地元の造園屋さんの二人で仕上げました。IMG_2686

完成です。

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北側には日照をこのまないソヨゴが植えてあります。IMG_2701

これは室内からみたところ、重機が残念ですが、毎日こんな風景をみながら過ごせるかと思うと羨ましい気持ちです。

もちろん、植栽ですから、メンテナンスフリーではありません。剪定や掃除、時には薬剤、追肥をしないといけません。

植栽工事が終わると建物が生き生きとして見えました。改めて緑の持つ効果、力、影響というものを実際作業に携わることで実感することができました。新潟の造園屋さんも参加していました。

このような感じの家づくりをしたい方、是非、してみませんか?

家づくりは街並みの風景の一部です。少しづつよくなることを願いつつ、共感していただける方をお待ちしています。

声をかけて頂いた、岡沢さんに感謝申し上げます。

古俣