春らしい気候が続き、3月になり、慌ただしくなってきました。
社会人になるとあまり節目という感覚はないのですが、卒業や入学、転勤など春は何かと新しいスタートにはいい時期なのかもしれません。
いわゆる振興住宅地を仕事がらよく行きます。場所によるけど、土地の大きさは40~60坪くらいで区画割りされます。
新築の住宅が立つと気になることがあります。それは物置の存在。ガレージや外物置を組み込んで設計していればいいですが、建物の計画から外れ、後でホームセンターなどで依頼して後付になることが多い気がします。
特にハウスメーカーは外物置に蚊帳の外のような気がします。
そうしますと、ポンと家や庭の雰囲気に関係なく外物置がたたずむことになります。物置自体のデザインは少し考えられてきてはいますが、街に溶け込むというよな雰囲気は皆無。
外物置にはタイヤ、除雪に必要なスコップなど、ガーデニングが好きな人はその道具や肥料、アウトドアが好きな人はキャンプ道具や、釣道具など、家庭によっても必要な収納量は様々です。
昨年の秋に、他社で新築された方から、物置を作ってほしいと依頼があり、先月完成しました。
大きさ6帖弱の大きさで、そこにタイヤはもちろんのこと、お子さんの自転車、ご主人のバイク、趣味の釣やキャンプ道具と置きたいとのことでした。物置の無い今は、どこにその道具があるのだろうかと伺いましたら、ババイクは知り合いのバイク屋さんにあずかってもらっていて、ほかは実家に置いてあるということでした。
車3台分を確保し、残りのスペースで計画しました。
既存のアスファルトを撤去し、基礎を作り、その後に当社の社員大工にて手刻みによる加工と組み立てにより、完成しました。
普段使いの両引き戸、吊戸にしているので、とても軽いです。ここで施錠します。外壁は杉にブルーグレイという色を塗装したものです。
内部は構造用合板表し仕上げです。コンセントが1か所と照明もつけました。
バイクをいれるための両開き戸です。フランス落としで、扉を開いたときも閉めた時も固定します。
反対側から見たところです。屋根はアスファルトシングル、雨樋は既存排水につなげたので、土間が汚れることはありません。
大きく軒を出したのは、自転車を置くためのスペースの確保と実家から頂く玉ねぎを干したりするためです。
扉と外壁材を一体化し、出来るだけすっきりとした外観を意識しました。
これから物が入り、物置らしく?なると思います。
たかが物置、されど物置。既製品では何か違うなぁ。と感じ入る方がいらっしゃればお声かけください。
建具のつり込み以外は全て、自社の社員にて施工しています。これが当社のウリです。
設計と施工の一体化がモノづくりおいてはいい結果を生むと信じています。