有限会社 丸正建設

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新潟風土記

新潟風土記

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2016.07.08

「 里山住宅博2016 」

7月6日に兵庫県の三田市というところで6月から行われている住宅博に行ってきました。
新潟と違い、最高気温が35℃という夏にしか感じられない気候でした。
人生で初めての兵庫県。向かった三田市はここのところ急激にベッドタウンとして人口が増えている都市で、少し前は人口3万人だったのが、現在では11万人を超えているそうです。住宅街が小高い丘のようなところに囲まれた感じでとても緑が豊富に感じました。三田駅から車で15分という少し交通の便が悪い小高い場所で、地元と大阪の工務店のみが集まり、外構などのルールを決めて街並みを形成し、そして里山をつくろうというコンセプトに基づいて26棟のモデルハウスが出来た(実際は工事中の物件もありました。)といことで見学に行ってきました。

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他のイベントや建築関係の学生の見学と重なり、かなり混雑していました。

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国産材を使用した家が多くありました。一番の目的といっても過言でなないのが、建築家 堀部安嗣が初となる建売形式という設計をした物件でした。

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こちらがその家です。施工は以前お話したことがある大阪の工務店 ダイシンビルドです。これが外観です。杉板にウッドロングエコという天然素材でできた防腐剤を塗布したものを貼っていました。

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景色のいい北側のリビングの大きい窓は山形で作られている木製サッシを上手く納まています。

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2階の浴室もとても気持ちがいい。

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部屋からのピクチャーウィンドウ。窓は景色のいいところにつける。という言葉をきいたことがあります。まさにそのお手本のような窓の取り方。しかも、引違いという本来なら左右から開け閉めできるサッシをわざと片側からしかあかないようにして、サッシの枠を見せないように細工してあります。ただし、これは当社が標準にしている樹脂サッシでは出来ない納まりです。

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裏側にも外構として手が加えられているいます。

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外構を監修したのは田瀬さんという方。地元にある在来種しか植えないという考えがあり、しかも、苗から植えつける。つまり、今が完成でなく、一緒に成長している街並みをつくるわけです。

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巾木はアルミ製のもの。今回はコストも非常に意識されて、サッシに使った木製建具以外は一般的に使われるラワンや既製品の建材も多く使われていました。

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他の家のディテールです。かわいいらしい建具のつまみ。デザインは小泉 誠。

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一度は張ってみたい焼き杉の外壁材。

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なぐりの床板。

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既製品の国産材でできた木製建具で、とても綺麗なものもありました。

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住宅博が始まっているのに工事中の物件があるのは事前情報で知っていたのでびっくりはしませんでした。何故かいうと、この周辺の土地建物といういわば建売住宅の相場は2800万円くらいです。しかし、ここ里山住宅博は土地が約1200万円、建物が3000万を超える物件が多く、相場よりも高く、作り手を募集したときに、なかなか集まらず、2次.3次募集という形で集い、遅れて参加することになった工務店の物件の工事が遅れているという状況が起きました。付加価値はあるものの、小さな工務店ではリスクがるあるもの仕方無いことかもしれません。今のところ3棟は売れたそうです。

でも、家1件を売るのではなく、街並みとして売るというコンセンプトはとても素敵です。10年後、さらにその先、町全体にが緑に覆われ、どんな風によくなるか、時間の経過と共にとても楽しみです。ここで見た家のことは多すぎてとてもとてもご紹介できませんが、やはり、堀部さんの物件が一番良かったです。では、何が良かったのか、ほかの家と何が違うのか、そこを整理して自分なりの答えを探しつつ、それをまた、皆様のお役にたてたらいいなと感じています。