有限会社 丸正建設

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新潟風土記

新潟風土記

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2015.05.29

「 吹き抜け 」

とてもいい天気が続いて気持ちいいものですね。
6月から着工の改修工事の段取りと増改築、新築工事の打ち合わせとで充実した日々を過ごしております。
歯科医院の建て替え工事が解体途中、アスベストを含んだ断熱材が出てきたため、一旦役所への手続きのため現場が止まっています。

最近、友人、知人が私に自宅に訪れた際、吹き抜けを見ると冬寒くないの?とよく聞かれました。
確かに、以前勤めいていた会社で吹き抜けをつくったお宅の住まい手から、冬寒くて吹き抜けを塞ぎたいけどいい方法ありますかと相談持ちかけられたことがあります。私は現場監督でしたので、図面の仕様とおりに工事を進めるしかありませんでした。その時はふさぐ方法として、障子をつける、カーテンをつけるなどの提案をし、コストの面でなかなか実現しなかったこともあります。1件、障子をつけるお宅があり、寒さが軽減したと報告を受けたことがあります。

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我が家では4.5帖の大きさの吹き抜けがあります。

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2階廊下から見下ろしたアングルです。

相談を持ちかけられた当時はしっかりと答えられるほどの知識はありませんでした。しかし結論からいうと吹き抜けを設けても寒くありません。寒い場合は温熱環境において、暖房と家の性能について根拠をもって考えていないからです。家の性能をまずしっかり確保しないといけません。このあたりは以前ブログでも書いているので省きます。

自宅で吹き抜けをつくった理由が、一つが薪ストーブの循環のため、光を1階へ落とす為、1階と2階を繋ぐ装置にしたかった、天井の高低差をつけたっかたということです。

この理由は狙いとおりになりました。特に感じたのは、朝、普段は私が先に起きますが、休みの日など8か月になった息子と妻が先におきると息子の鳴き声や叫ぶ声が聞こえてくるとまだ布団の中にいる私に吹き抜けをとうして聞こえてくる声にとても良い気分になります。この1階と2階を繋ぐ装置という役割はとてもいいなぁと感じています。

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リビングやダイニングが吹き抜けになっていると視線も外へ、上へといくので広がりも感じます。

また、夏は夜になると気温の低い空気が窓を開けておくとリビングへ降りてきます。そんな効果もります。

すべてのお宅に吹き抜けを設けようとは思ってはいません。ただ、2階建ての場合は階段がありますから、必ずそこは吹き抜けになります。基本的にリビング階段を勧めているので、階段とあわせるとまた違う空間もできるかもしえません。

何はともあれ、まずは家の性能を上げる必要があります。そして、それは家づくりの基本です。最近、建築家の伊礼さんも性能の先が大事とおっしゃていたように、より良い暮らしの為性能ありきではなく常に心地よさの追求の為に勉強を続けていきたいと思います。