有限会社 丸正建設

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新潟風土記

新潟風土記

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2015.03.08

「 神は細部に宿る 」

庭の植栽に新しい芽が目立ち始め、春の陽気に近づいていますね。
「神は細部に宿る」という言葉をご存知でしょうか?
諸説はありますが、建築家のミース・ファンデルローエが言った言葉とされています。
言葉の意味としては(細かいディテールにこそ本質が現れる。)(ディテールを疎かにしては全体の美しさは得られない。)と解釈していいと思います。
自分なりに神が宿っているだろうと思うところをご紹介したいと思います。

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まずは玄関から。ランマ付の玄関ドアです。ちなみに枠、ドア材は国産ヒノキを使用しています。

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中から見上げたところ。ランマの枠の下面と天井の板を同じラインで揃えました。

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真横からみるとよく分ります。ペアガラスをはさんで左側が外部、右側が内部(玄関)です。

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玄関にある木製の手すりです。

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ナラ材を加工して、握りやすいように六角に加工し、握ったときの壁と棒の離れも気を配っています。

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玄関の枠と床と壁の見切りとなる框と巾木の納まりです。真壁のため少し壁が引っ込むので、枠と壁との隙間に木を目透しにて取り付けてあります。(ご理解できますでしょうか?)

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和室の押し入れです。土佐和紙を貼った片開きの戸です。

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隣り合う障子の枠との納まり。

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押し入れの下の部分は建具のラインと揃えてあります。

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浴室の天井と壁の取り合い。同じサワラというヒノキに似た木です。

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壁の板を先に張ってから、天井の板を数ミリの目透かし張りにて納めています。

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まだまだ続きます。階段の天井の取り合い部分。

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階段を5段上がって振り返ったところ。梁より天井が5センチほど下がっています。

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そこで木を用いて納めています。

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天井と壁の見切りをここも目透しで納めていますが、そのラインを崩さないようにしました。天井はコラーゲンビーナスコート。壁は漆喰仕上げです。

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こちらは外部のサッシ周り。

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庇に板金をかぶせていますが、軽く見せるように隙間をつくって納めています。ちゃんと板金が飛ばないように細工してあります。

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玄関ポーチはこれも軽く見せるための工夫です。横と縦に段をつけています。そして角もすっきり納まるように施工しました。

最後に残念な例。

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事務所の出窓の部分です。説明はいらないですね。

まだまだたくさんありますが、このへんで。

お店や住宅の内覧会でディティールに焦点をあててみるとまた面白いかもしれませんが、営業マンからみると細かそうな人だなぁと印象をもたれてしまうかも。

これからも色々な物件で職人さんと格闘しながらたくさんの神が宿るようにしたいと思います。幸い日本は多くの神様がいる多神教の国ですから。