有限会社 丸正建設

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新潟風土記

新潟風土記

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2019.10.17

「 オープンハウスの終了 」

台風が去り、昼は程よい暑さで過ごしやすい天気が続きます。

さて10月12.13.14日と3日間開催しましたオープンハウスが終わりました。悪天候でしたが、20組の来場がありました。大変ありがたいことです。来られなかった方の為に、少しご紹介します。

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まずは外観からです。午後を過ぎると西日が当たります。道路の段差が1m20cmあります。車は3台駐車可能です。右側には外物置を外壁(新潟県産の杉)と同じ仕様で作りました。

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角度を変えて。アプローチの階段もクランクしているのはわざとです。家から出るとき、外から帰ってくるときに気持ちの入れ替えが出来るように、また歩きながら景色が変わるようにしています。少しの距離ですがこれが大切です。

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リビングです。キッチンの前がリビング。とはいってもそんなに広くはありません。セブンチェアが置いてある場所にソファがきます。5人家族ですから、ソファーにみんなで座るのは無理なので出窓のベンチを設け、居場所を増やしています。低い作り付けの収納にはエアコンと小さい抽斗を設けています。リモコンや爪切り、筆記用具など細かいもの収納できます。

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ダイニングです。ここに長さ2メートルのダイニングテーブルを設置します。鉄骨の梁にはフタガミの真鍮ペンダントがぶら下がります。本棚を設え、本だけでなく、ちょっとしたものを飾ることができます。吹き抜けがあり、解放感があります。
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ダイニングからの眺め。敷地が道路から上がっているため、通行人とは目が合いません。引き込みサッシで解放感が味わえます。

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キッチンはいつもの造作で、ラワンランバーを使いました。水が弾くようにウレタン塗装をしています。シンクの下はごみ箱入れを置きます。これが使いやすいのにキッチンのショールームに行くとほとんが大きな抽斗収納がついています。収納がほかで確保できれば不要です。

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2階のフリースペース。正面に窓から海が見える特等席。本を読んだり、洗濯をたたんだり、用途は様々です。

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2階のトイレの手洗い。タオルかけや紙巻器も木製のものです。

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洗面台はタイルも黒を選択し、シックな感じです。タオルや洗剤、着替えなどおける収納も作りました。洗面下はオープンで体重計や洗濯籠を入れいることができます。

家をつくることはこのような内部も大事ですが、家づくりは同時に街並みの景色の一部です。

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現場の近くです。右側2件は新しくできた新築。奥と正面向かいには築年数20くらいでしょうか。
家が立ち並んでいます。古い方は塀や下屋があるものの、2階はセットバックしていて、ちゃんと緑もある。仕様が似ているので同調した雰囲気があります。

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角度をかえてみました。新しく家を建てるのですから、新しいものになるのは当然のこと。しかも今は和風はあまり好まれません。でも、街並みに対してどう構えるか、どう開くかという問いに対して住む人たちはどう考えるているか?私は問いかけてみたいです。注文住宅だから好きに建てても誰も文句は言えませんが、緑はなく、コンクリート(もちろん駐車スペースがそうなるのは仕方ないです。)だけで埋め尽くされるのは違うと思います。

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さらに、違う場所では建前が終わったばかりの現場とこれから建前のある現場をみました。
森林が国土の多くを占める日本。でも使われるのはこのようなカナダか欧州からくる木材。
木材は関税がかからないため、輸入材が安く入ります。林業は農業や漁業と同じ第一次産業です。
高齢化や跡継ぎがいないなどの深刻な問題があります。当社は地元の杉を使います。海外の前に地元や国内にお金をまわしませんか?内装に関しては、住まい手の意思を尊重しますので、ウォールナットやアカシアといた床材など、その木材でしか味わえないものはそのまま使います。

住宅を作る上で関わることについて、様々なことを考え実践していきます。それには家を建てる側だけでなく、住まい手の方々もしっかり認識してほしい、そのような思いでいっぱいです。

古俣