とても穏やかで過ごすしやすい気候で皆さんもいい気分でないでしょうか。
私は親知らずに虫歯ができてしまい、痛みと共に歯医者へ通うことになりました。
今回ご紹介するのはチェコ出身の建築家アントニンレーモンドの建物です。
現在は軽井沢のタリアセンという公園や子供の遊戯、レストランがある場所にあり、ペイネ美術館として利用されています。もともとは軽井沢の南ヶ丘に建てれたもので、自らの別荘として1933年にできた建物です。ですから、周りの環境に対してどう配慮されて建てられたかは現地では分りませんでした。
夏の家はこの湖の脇に建っています。
入口です。玄関ドアも木製で出来ていて、来館者のための下駄箱が外にあります。
3方向がガラスの建具でできた開口を持つリビングです。とても明るい場所でした。
内部は撮影禁止の為、外観のみの写真になります。
外壁は全て木の下見板で、少しずつ塗装が落ちてきています。建具も同じ部材でできているから統一感があり、嫌味でなくシンプルにみえます。
建物は一部2階となっていてそこへはスロープあがるようになっていました。歩く距離はながいけど優しい感じがしました。片流れの屋根とバタフライの形状による天井の高さの変化も楽しい要素の一つでした。
内部は丸太の利用した構造がそのまま見える形で、内部の棚や家具といった造作もほぼ木でできていました。
ネットで検索すると内部の写真がみれます。
次は教会です。
観光客で賑わう軽井沢の中心部にある「聖パウロカトリック教会」です。アーモンドの故国の隣スロバキアの趣のデザインとなっています。
突き出た軒の納まり。
入口の軒下空間。雨もあたらないような深い空間です。
外観の横から見たところです。奥のとんがったところからも光が落ちてきます。
内部から小屋組を見上げたところ。シンプルですが、勾配があるために支える工夫が見られました。トラス構造でボルト締めを併用しています。
中から出入り口を見たところです。ベンチも丸太を使っていました。素朴な感じがいいです。
木で出来た螺旋階段がありました。上がることはできませんでした。
レーモンドはコルビュジエやフランク・ロイド・ライトなどの影響され、現代建築が再発見すべき原則を立てています。
それは「簡潔性、誠実性、倹約性、率直性」と呼んでいます。これに付け加え自然との関係も、建築でもっとも重要な原則の一つであると言っています。
このひとつひとつの概念をまたここで検討していくと長くなりますので省きますが、いい建築というもにはやはり原則というものがあり、予算、敷地環境を踏まえながら自分なりを原則を見出していきたい強く感じました。