お盆前後に急ぎや工期が少なめの工事、見積もり作業、新築等の打ち合わせ等でかなり忙しくさせて頂いています。
現在進行中の歯科医院の工事の様子です。
隣地側に傾斜した土留めを一部解体し、やり直しするところから工事は進んでいます。
ただ、今回は土留めと医院の基礎を一部兼ねるという今まで私には経験のない工事です。
これが傾斜した土留めです。高さは深いところで2m70cmあります。
機械で土留めにカッターで切れ目を入れて解体開始です。
解体途中の様子です。幸い隣家は売り出し中で人が住んでいない状態ですので、騒音などについては迷惑をかけずに済むので助かります。工事前に不動産業者に連絡済です。
今回は土留めの下にも鋼管杭を打ちました。
そして捨コンという、位置の基準を正確に出すための作業で。厚さ5センチのコンクリートを打設します。実はこの作業、設計する人によって指示があったり、なかったりします。
無くても瑕疵ではありませんが、より正確に工事するために必要な作業です。高さの低い住宅の基礎では省くことがあります。当社ではべた基礎が多いので、捨コンは必ず施工します。もちろんコストもかかりますので、建築費用に跳ね返りますが、そこをどう考えるかも建築会社の一つの判断基準となるでしょう。(すこし大げさかもしれません。)
捨コンの上に綺麗に基準墨をだし、鉄筋加工にかかりました。
壁の鉄筋加工の様子です。高さは2m45cm。ダブルの鉄筋となっています。
そして、コンクリートを型枠に流しました。
そして、枠を外してコンクリートのお披露目。
一部地下室のような空間になります。
ここまでは古い基礎が出てきたり、寸法をすべて敷地のななめの角度など現場合わせにしたため、採寸してから鉄筋、型枠の加工、取付という作業になりましたので、工期がかかりました。
30センチの高さ毎に水と機械による締固めを行い、埋戻しを本日行いました。これから医院の基礎と建て方の段取りへと進んで行きます。