鹿児島へ④
霧島神宮を離れ二日目の最終目的地は建築知識ビルダーズの編集長をされている木藤邸に向かいました。

川沿いにある道路からはいったところに敷地はあります。大きさは100坪くらいだったと思います。元々ここには古い家があり、その家をリノベーションしようとも考えましたが、配置が気に入らず建て替えに変更したそうです。アプローチに使われていた石がとてもいいなぁと思いました、地元で古くなった塀など不要なものを買い取っている業者さんがいて、そこから購入されているそうです。石の名前は聞きませんでした。

床の高さを上げて、入母屋の形をした屋根が特徴的です。平屋の家になります。

ポーチに立っている女性が木藤さん。玄関前に軒下空間があります。

別の角度から。ベンチもあります。玄関はLIXILの引き違い戸ということで、玄関という概念は無しということでした。

ダイニングから見たリビング。ご主人との二人暮らしなのでコンパクトに出来ています。

ロフトがあとで検討されたそうです。このはしごは登るのに技術がいります。

リビングのメイン照明はこれだけです。杉山製作所の照明で、色だけ特注だそうです。

寝室です。開口部も抑えめです。

お風呂は木のお風呂。ほとんどがユニットバスの現在、このようなお風呂が新鮮に感じます。この地域はお金を払うことで温泉もでます。

寝室のお隣はトイレ、洗面、お風呂という使いやすさを実現。トイレと洗面のセットは受け入れない方も多いですが、二人暮らしならあり?でしょうか。

トイレの手洗いは瓦職人の手作りのもの。

板金屋さんが作ったオリジナルのポスト。存在感ありありでした。
東京暮らしの木藤さんがなぜ、鹿児島の霧島に家を建てたのか?そこが気になるところです。
定年の後の住居として考えたそうですが、まだまだ時間があります。そこで、考えたのは家を直せる人が近くにいる(この場合は施工したIFOOさん)ことが大事で、環境的には免許を返上しても移動できる手段がある、高性能住宅はランニングコストが少ない、病院と役所が近くにあるなどだそうです。もちろ霧島のポテンシャルの高さもあります。
完成したばかりなので、まだ住まいの荷物は少ないですが、二拠点生活の在り方を学びました。
設計は知り合いのアトリエMの岡村さんに依頼し、地元工務店IFOOさんが施工しています。職業柄沢山の住宅を見てきた木藤さんですが、予算で諦めたことも多々あったそうですが、しっかり細かいところまで考えてあるなぁと感じました。写真にはありませんが、家具やデティールなど参考になりました。
研修二日目はこれで終わりです。
つづく。
古俣
