今回ご紹介するのは大人気建築家 中村好文設計による美術館 as it isです。
東京から急行で1時間、千葉県の駅(名前は忘れてしまいました)で降りてそこからバスで1時間ほど走った山の中にある小さな美術館です。
工務店向けの建物ツアーで最初の申し込みで定員に足していたのですが、前日にキャンセルがでたということで参加することができました。
駐車場からはこんな道をあるいてたどり着きます。
アプローチです。枕木が少しカーブして敷いてあり、緑が外壁の土壁の色ととても合っていたのが印象的でした。
外にはこんなオブジェ?も。絵になりますね。
外壁について質問したところ中村好文さんいわく、地元の材料として何か使いたいと探していて、左官業者と地元の土を調べたら土壁に使えるほどの粘性があるということで採用が決まったそうです。良く見ると一部壁がはがれているところはありましたが、商品の壁とは違いますので簡単に修復ができると思います。
目隠しを兼ねた塀は竹を縦に合わせていったものでした。
庭と繋がる開口部。高さ(何センチかは内緒)がいい意味で低い高さでした。
木製の引き込みの建具なので、開口部を全部利用することができます。金具も真鍮のもので時と共にいい味がでてきます。
2階にある明かり木製窓。開けるとストッパーがついて固定できるようにしてあります。こういうデザインがにくいなぁと感心。
基本的に内部は撮影不可でした。興味ある方は中村好分さんの著書 come on my houseという著書にこの美術館が紹介されていますのでご覧ください。
この美術館は2階建てですが、ロフトスペースみたいな感じの広さの2階と小さな畳のある部屋がありますが、大きな吹き抜けのあるワンフロアーに近い建物です。2階に上る階段の壁についていた木の手すりがとても触り心地が良くて、その場で寸法を実測し、私の自宅で同じものを作りました。切妻のシンプルな建物。でも手すりの形状から建具の造作、キッチンも造作で、細かいところに気を配ってあるところがとても優しい感じがしました。
新潟からはここへ行くにはなかなか遠いところだと思いますが、いいチャンスに恵まれ、素敵な空間を体感できてとても良かったです。