有限会社 丸正建設

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新潟風土記

新潟風土記

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2014.12.11

「 温熱環境を目で見る 」

前回の記事の続きです。

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これは家の部屋をイメージしたもので中の電球は暖房の役割をしています。

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これを熱が目視でわかるサーモグラフィーでみるとカメラの画面中央から左側が黄緑からオレンジ色になっていますが、これが断熱材が保温しているということです。中央の青い色がちょうど箱の角の柱です。その右側がまた黄緑色していますが、そこが明かりの見えるガラスのところです。

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次に同じ箱で面が違うところの映像です。中央に白い紙が貼ってあり、その周辺がシルバー色した遮熱シートが貼ってあります。中央の紙の部分だけオレンジ色しています。(上下に棒状に伸びている形なのはセロテープです。)つまり、紙が保温をしている状態。遮熱シートは熱を通過させていることになります。ですから遮熱シートは夏の効果に有効で冬の暖房には効果がありません。(夏でも外壁の下では効果は少ないという声も聞きます。)

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次にこれはガラスで覆った箱で、氷を入れて冬の外の条件をつくっているものです。向かって左側がペアガラス、右側の面は3ミリの厚さの単板ガラスです。

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これは上から湿度、室温そして、その条件で結露が始まる温度がわかる器械です。つまりこの状況下の家があったら部屋のどこかで8.1℃になると結露が始まってしまうことになります。

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ペアガラスの温度を測ると17℃です。

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単板ガラスでは5℃で8.1℃を下回っているので結露しています。

では8.1℃以下にならないようにするにはどうするか。性能の高いサッシを使う、躯体の断熱性能を上げるなど方法があります。このように数字化、見える化することでより快適な住環境を目指すことができるのです。そして家づくりはバランスが大切です。言うまでもなく一番大切なのはプランです。(ここでいうプランは平面図だけでなく、断面計画、配置計画も含みます。)このバランスをどう組み立てていくか。うまく組み合わさって初めて良い家となるでしょう?  ちょっとハードルあげすぎかな?