ゴールデンウィークに入りました。この3日間を休めが長ーい連休になるのですが、建築業では工程もあるのでなかなか休むことが出来ません。
幸い天気が昨日は雨で今日は少し肌寒くて、次の連休には天気も恵まれるようです。
4月の24,25日と愛知県のイシハラスタイルさんという工務店のお仕事を見てきました。
会員ではないのですが、たまにこんなイベントに参加します。ホスト工務店がイシハラスタイルさんでした。奥様の智葉さんが設計や営業、旦那さんは大工でもある真さん。社員大工が2人という規模で経営されています。智葉さんとは10年くらい前に建築家 伊礼智さんが講師の住宅デザイン学校という実務向けの学校があり、そこで一緒でした。
お引渡し前のお宅とすでにお住まいの家3件を見ました。外観は切妻の屋根に杉板張り、瓦屋根を定番にしています。
屋根は真屋根という名前がついた羽目板仕様の天井。納まりは違いますがこれは私の自宅もこんな風にしています。壁は珪藻土や収納は杉の羽目板です。
サッシはほぼ木製サッシです。網戸も枠が見えないように納めています。
キッチンはタフなキッチンと呼んでいてナラの無垢材を使ったシンプルなものです。これはマネしたいと思います。
洗面台はいろいろ思考錯誤していてまだ定番を探し中とのこと。鏡はオリジナルで角度を変えることが出来ます。
照明もカバーもオリジナルでデザインされています。
もともと予備室で設えた小屋裏空間を住まい手さんは寝室にされていました。こんな空間良いですね。好きな人も多いはず。
間取りの中に土間や半外空間を取りいれるとのことです。住まい手さんおセンスが試されます。
夜の懇親会で少し石原さんとお話しました。もともとは結構作り込みや造作をされていましたが、毎回毎回変わる納まりに智葉さまも手間の割にはという感じや、あえて余白があった方が良いと考え、このスタイルになったそうです。
確かにあまり広くないLDKにがちがちで作り込みしてしまうと、可変性がないので狭く感じる場合もあります。
また、照明器具についてもLEDの一体化した器具は安く普及していますが、以前にお引渡しした家ですぐに不具合がでたそうです。もちろん一体化の器具なので、基本電気屋さんではないと器具交換できないので、器具は安いけど電気屋さんの手間や出張費のほうが高くなります。そんなメンテナンスを目の前でみて、電球がかえられる器具のみにするということも決めてご提案しているということです。
他にも沢山学びを得ました。LED一体の器具も別にした方がコストは高くなります。珪藻土もクロスよりは高くなります。でも長い目で見たときに果たしてどうか?住まい手にとって良い選択とは何か?それを導くべきであり、共感して頂くことが大事かなと改めて思いました。
当然予算という条件があります。その中で暮らしに足してどう向き合うか?地域工務店としてどこまで出来るか?方向性は弊社も間違ってはいないという感じはあるので、もっとアップデートしていきたいと思いました。
古俣