正月の震災からずっとバタバタが続いていて、通常業務のほかに人員が増えたりして慌ただしく動いています。寒かった冬も終わりを告げ、梅が咲いたと思ったら桜が満開の季節となりました。
震災や新規物件など、お待ちして頂いているお宅もあります。基礎や壁(昔の塗り壁が特に多い)のクラックは左官屋さんに依頼することになりますが、皆さん忙しく対応も6月くらいになりそうです。
今年、引き渡しをした北区のお宅です。新規分譲地、一斉に工事が始まります。たまたまですが、24区画の分譲の内、23区画が建売住宅ということもあり、全て工事が進んでいました。
同じ会社なので仕様もほぼ一緒。統一感はあります。角地に建った弊社の物件が逆に浮いている感じになりました。
弊社の家づくりは注文住宅なので、住まい手さんの想いと弊社の家づくりへの思想とが混ざっています。洋風か和風かといえば、和風です。この表現は好きではないのですが、昔からある家の良いところ残したいという想いです。
まぁ、ここの分譲地特有のことではなく、日本全国に観られる現象です。仕事、旅行などで目にする私たちの街。商業地域や駅前は別として、いわゆる住宅地の街並みは好きでしょうか?
私は嫌いです。私の好きな建築家の堀部安嗣さんとお話する機会があり、堀部さんもこのようなちぐはぐな街並みや、急ぎすぎた環境開発などについて、おかしいと感じているが、私たちのやっていることは大河の一滴かもしれないねとおっしゃていました。一滴、一滴もチリも積もれば山となる?のでしょうか?住まい手、建てる側の意識が変わることを願うばかりです。
明日、お引渡しの新発田市の物件です。土間のコンクリートは打ち終えています。デッキや植栽、などがこれからになります。新発田市でも少し離れた場所。周りは瓦の古いお宅ばかり。瓦は乗せませんでしたが、切妻の新譜な外観に木の板や左官仕上げのを使用し、道路から玄関が見えないように格子のデザインを用いています。
注文住宅だから住まい手の好きに建てて何が悪い?というお声もあるでしょう。否定はしません。
この街並みを見ればそれが答えですから。
古俣