有限会社 丸正建設

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新潟風土記

新潟風土記

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2014.06.28

「 天井の高さ 」

一般的に天井の高さというと2m40㎝くらいが基本とされているようです。以前ハウスメーカーの展示会にいったときに営業の方がこのリビングは2m55cmと一般的な住宅より高くてありますからとても開放的ですよと言っていたのを思い出しました。この一般的という言葉がくせものなのでしょうし、2m40cmの根拠は私には分りません。自分の意見としては空間に合うべき高さがあると考えています。昔のドラマで木村拓哉と山口智子主演のロングバケーションだったと思いますが、(懐かしい!)二人の暮らすマンションが天井が高くとても素敵だった印象があります。窓も欧米の建物のように縦長だったのがまたよく合っていたと思います。普段よく使われる目安の部屋の大きさの6帖や8帖くらいの部屋で天井が高ければいいかというとそうではないと思います。以前ご紹介した建築家 伊礼智さんの著書「小さな家」70のレシピの26個目のレシピに天井の高さについてうまく説明されていますので、参考にご覧ください。ちなみに、ただ天井を低くしただけでなく、建具の高さや収納の作り方を失敗するとただの窮屈な空間に変身することもあります。

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自宅のLDKは21帖あります。天井の高さは白い仕上げのところで2m35cmです。本当はもっと下げたいところでしたが、和室天井の仕様が竿縁天井でしたので施工スペースが必要な高さになりました。とくに吹き抜けがある場合は周りの天井を低くめに抑えると、メリハリがつきます。

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和室です。入口の高さとエアコンの設置高さを考慮して天井高さそして、構造の高さを決めています。

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4帖の玄関スペースは天井高さ2m25cmです。

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1帖の大きさの2階のトイレは2m10cmです。
要は、空間(窓やバランス)や大きさにあった天井の高さがあると思います。ですから、家1件の中で天井の高さが全部同じということはありえないと思います。そして天井を低めに抑えることで1階から2階、2階から屋根の高さを低く抑えられ、全体的に建物の高さも低く抑えられます。昔の日本家屋を参考に家づくりをしていますが、日本家屋の特徴の一つに水平開口や大きな屋根や軒先の水平ラインがあげれられます。高さを抑えることで、この水平ラインも強調できるのです。切妻や寄棟の屋根はいいのですが、特に片流れの屋根の家では、屋根が高い正面側は屋根勾配と家の階高と窓の高さに注意しないとおでこが広いお家になってしまいます。残念ながら街でよく見かけることがあります。

天井の高さから家全体の高さの話になりましたが、とても重要で難しい高さ問題?このあたりは感覚によるものですので、数値より実際に体験するかセンスのいい設計士にお任せするがいいかと思います。