昨日の18日日帰りで二つの目的の為に東京へ行ってきました。
一つは、東京ビックサイトで行われた建材の展示会です。
家づくりで使われる構造から仕上げ、設備、建材とあらゆるメーカーの最新のものをみることができるイベントです。
こちらはキッチンでおなじみのトーヨーキッチン。国内の既製品メーカーではデザインが一番すぐれていると思います。ブースも高級感を出した演出となっていました。すぐれたステンレスの加工製と大きな抽斗収納が特徴のあるトーヨーさんです。そのすぐれた天板加工は岐阜県で包丁の加工をしていた技術を生かして製品化しているということです。
こちらは東亜コルクというコルクの建材メーカーのブースに張っていたポスターです。当社で脱衣室やトイレ、キッチンに無垢材に抵抗がある方にはコルクタイルをお勧めしています。ワインの栓でもおなじみのコルクですが、コルクをとれるのは10年に一度でしかも年数が経ったコルク樫の木からしかとれません。月日のかかる産業で、主産業としているポルトガルでは国策でこのコルク産業が支えられていて、木を伐採すると罰金もあるそうです。
また代々家業で受け継ぎながら仕事をしているそうです。
他にも写真を絨毯や壁紙に印刷する技術や、
壁につける可動式の棚が黒く、棚も無垢材を使用した新商品もありました。これは人気がありそうです。
商品にしてもやはりストーリーが大切だと感じました。1時間半ほど見て回りその後、もう一つの目的の為野木坂にあるTOTO ギャラリー間へ向かいました。
以前のブログでご紹介した建築家 堀部 安嗣さんの展示会が3月19日までということで見てきました。
模型はもちろんのこと、手書きの図面もありました。以前実際に見させていただいた堀部さんの作品に荻窪の家があります。
夫婦と黒い柴犬と、たまに泊まりに来る子供夫婦とその家族のための住宅でした。
その家のゾーニング。
そして手書きのラフプラン。中庭を囲むようなプラントなっています。
2階では短編のドキュメンタリーが放映されていて、堀部さんに依頼したクライアントのインタビューを中心にまとめてありました。実際に住んで感じたことや発見したことについて、とても感銘を受けました。家だけでなく、集会場や納骨堂などの建築もされています。形式に関係なく、堀部さんの建築は「立ち去りがたい建築」とこの上映では表現していました。つまりは心地よさにつながると思いますが、なぜそうなのかをまたあらためて本を読み返し、自分なりに見つけてみようと思いました。