先週尊敬する建築家 伊礼智さんの新しい本を購入しました。
内容は伊礼さんのよい家づくりの考え方をわかりやすく、丁寧に書いてあります。
私もそうですが、住宅に係る人たちがいい影響を受けていくのではないでしょうか?
ここでは本の紹介をしようということではありません。
普段から住まいとは、いい家とはなんだろう、どうしたらより良いものをつくれるだろうかと考えています。これまで何社か会社勤めをしてきましたが、実務の設計業務はほとんどしてきませんでした。そこで手始めにいろんな本を読むことから始めました。がしかし、やはり実物をみなければ得る情報はまるっきり違うのではないかと思うようになり、セミナーや勉強会に参加するようになりました。
その中で、伊礼さんの設計された建物も拝見する機会がありました。
「下田のゲストハウス」
「高岡の家」
「熊本の家」
今回の70のレシピにも掲載されています。
実際そこに立ち、敷地の状況、風や光、周辺環境などを体感し、伊礼さんや造園家の荻野さんのお話も伺いできたことは今後の財産となっていくだろうと自分ながら思っています。
私の自宅で取り入れた木製引き戸によるフルオープンの開口部です。
最初はアルミサッシで考えていましたが、実際に体感したことを活かしてみました。
ガラスの厚みなどは新潟に適するように変更しています。
最近急に暑くなってきましたが、夕方などは本当に気持ちいいですよ。
行った時の風景を思い出しながら伊礼さんの本を読み終えました。
納まりや使用している素材はたくさんの著書で図面などを公開されているので真似するのは簡単だと思います。ただそれをまねるだけでは良いと言えません。プロポーションやプランのまとめ方など総合的にまだまだ私には足りていないものがあります。
それを補うため、普段のインプットを欠かさず、また時間をつくってたくさんの実物に会いに行きたいと思っています。